818年に決壊した満濃池。修築工事は失敗ばかり。讃岐の国司は、京都にいる空海に嘆願書を送りました。
「民衆が空海を実の父母のように恋い慕っています」
821年、民衆の熱狂の中、ついに空海は讃岐に帰ってきました。この満濃池の修築のために。
真言密教を確立し、京都でも名声を挙げていた空海。スーパーヒーローなのであります。
土木工事にも精通していた空海は、3カ月くらいであっという間に修築工事を完成させるのです。
当時の日本には無かった「アーチ型」堤防、「余水吐(よすいはき)」と呼ばれる調整溝。
空海はこれらの技術を駆使して、それまで3年も失敗を続けていた修築工事を、わずか3カ月で完成させました!
相談事を解決に導く真言密教・空海の面目躍如です。庶民には、何でも実現する「神」に見えたことでしょう。
ところで、6月中旬に行われる「ゆる抜き」は、取水塔から水を吸い込みます。
この下の樋門から水が吐き出されます。「ゆる抜き」当日には多くの見物客で埋められることでしょう。
戦後の昭和25年、昭和天皇が地方巡幸としてこの満濃池を訪れました。
空海が行った満濃池の修築は嵯峨天皇の命でもあり、天皇家にとっても縁のある場所なのでしょう。
神野寺も忘れてはいけません。長宗我部軍により焼失し、復興もせず、長らく廃寺のままでした。
空海が訪れたか不明なお寺もある中で、空海の修築した満濃池を護る神野寺が忘れらたままではいけません。
ようやく昭和7年、空海入定1100年祭の記念事業として復興が計画されました。その後、再建に至ったのです。
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