上八万町の宅宮(えのみや)神社です。かなり古い延喜式内社です。
御祭神は、大苫邊尊(おおとまべのみこと)、大年大神(おおとしのおおかみ)、稚武彦命(わかたけひこのみこと)。
特に大苫邊尊は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)より前に出現した神様です。
全国で唯一ここだけに祀られ、家を守るレアな神様です。
宅宮神社の「神踊り」は、県から「無形民俗文化財」市から「重要民族技芸」に指定されるなど、重要な神事なのです。
13時30分、祈願祭が行われ、その後に踊りを奉納します。
毎年、11地区ある馬組と呼ばれる氏子が、順番に踊っています。
踊り子が円陣を作って、日の丸の扇を持って踊ります。
手作り感が味わい深い花笠。
「トン、トン」リズムの良い太鼓の音が境内を軽やかに流れます。ゆる〜い踊りが続きます。
「踊り歌」を歌う役もいます。
歌っている人の横で、ウチワを仰いでいる役の人。
踊りの中央には神が宿る木。金色と銀色の丸い物体は、勾玉を現わしているそうです。
毎年8月15日に行われ、平安時代から1000年以上、毎年毎年行われています。
昨年と今年、2年連続で8月15日に台風が直撃。昨年は本殿で行われ、今年は18日に延期して行われました。
中止はありません。
猛暑の中、五穀豊穣、悪病退散を祈願します。日照りが続いた昔の情景が頭に浮かびました。
踊り歌の合間に聞こえる甲高いつぶやき。「アツイ、アツイ」と、子どもがブツブツ言ってます。大変です。
見学していた老人が、熱中症で倒れ、救急車で運ばれていきました。
「神おろし」「出雲踊」「住吉踊」「駿河踊」「伊勢踊」「つばくろ踊り」などなど。踊りは続いていきます。
「もうすぐ終わり、がんばれ」と思わず心の中で応援しました。
子どもにとっては、つまらないことこの上ない行事でしょう。
宮司から頂いた『宅宮神社略記』には「戦国時代には兵火に災い、社殿を焼失したが、神林地で気(地中に宿るエネルギー)が湧き出ている現在地に再建し・・・」と書かれています。いわゆるパワースポットです。
15時頃、ようやく終わって記念撮影です。
中央に植わっていた榊(さかき)を持ち帰って、神棚に供えるそうです。
もっともっと有名になるべき由緒ある神社ですが・・・。
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