東円坊です。大山祇神社の本地仏である大通智勝仏(だいつうちしょうぶつ)を本尊します。
大山祇神社の近く、わくわくパークの裏に、ひっそりと人知れず建っています。
神仏習合の時代、神々は、仏や菩薩が色々な姿で現れた化身『垂迹(すいじゃく)身』である、とされてきました。
神様が垂迹身として人々の前に現れますが、その根本となる仏様を『本地仏』といいます。
神様も仏様も同体【本地垂迹説】なのです。
大山祇神社は、大山積神という神様を祀る神社であり、その本地仏が大通智勝仏でした。
また神仏習合の時代は、神社すなわち寺であり、神社を管理する寺を『別当寺』といいました。
大山祇神社も、別当寺として、神宮寺が建てられ、そこで本地仏を祀りました。
神宮寺の最盛期には『坊』と呼ばれる小寺、僧侶の住居が24坊もありました。
今では、南光坊と東円坊の2坊だけが残ります。
明治時代の神仏分離によって、神宮寺は廃寺。大山祇神社の本地仏である大通智勝仏は、東円坊に移されました。
今の東円坊。寺は無人で僧侶もいません。訪れる人もいません。
多くの五輪塔が目を引きます。かつての24坊の関係者のお墓であると考えられています。
この中に、大通智勝仏が安置されているそうです。四国霊場巡礼者が拝んでいったこともあったでしょう。
小さな修行大師像が四国霊場の面影を残します。
お寺を出ると地元の農家の方が、ニコニコ笑顔で挨拶してくれました。珍しい参拝者を珍しそうに見ていました。
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