第24番最御崎寺が『東寺』と言われるのに対して、金剛頂寺は『西寺』と呼ばれています。
平安時代には室戸市の大部分を占める大寺院でした。
厄坂134段が迎えます。石段を目前にして、お遍路さんが「ふぇ〜」と口を半開きにして見上げている姿も見うけられます。
四国八十八ケ寺のほとんどに修行大師像があります。右手に錫杖、左手に数珠を持っています。
ここの大師像は変わっていて、笠はかぶらず、右足を引いて、躍動感と力強さがあります。
大師堂は本堂に背を向けて建っています。ここは修行する大師の邪魔をする天狗たちを蹴散らせた『天狗問答』が有名です。
天狗が逃げていった足摺岬を見張るように、大師堂は建てられています。
『智光上人御廟』です。智光は二世住職で、世に隠れたる聖人(ひじり)と称される空海の弟子でもあります。
御廟を囲む丸石は安産祈願の石で、出産前に持ち帰り腹部に当て、出産後にまた戻すそうです。
『一粒万倍の釜』 弘法大師が米を入れて炊いたところ、万倍に増えて、飢えた人々を救ったそうです。
『がん封じの椿』 幹がコブに覆われています。
『霊宝殿』には重要文化財が収蔵されています。大師が使ったとされる金銅旅壇具(こんどうたびだんぐ)が有名です。
鯨の供養塔『捕鯨八千頭精霊供養塔』が2基あり、『クジラ寺』とも言われます。
『三十六童子』が並んでいます。不動明王に従えて手足となって働きます。
弘法大師幼少期の『真魚(まお)像』もあります。
ちなみに、空海には大きく分けて4つの名前が挙げられます。
①真魚【誕生〜24歳頃】
②空海【24歳頃〜32歳(62歳)】
③遍照金剛【32歳〜62歳】
④弘法大師【入定の86年後(延喜21年)〜現代】
『大師号』は朝廷から高僧の死後に与えられる称号のひとつであり、空海の生前には弘法大師と呼ばれることはなかったのです。
歴史上の人物としての伝記は空海、伝説上の人物として扱う話は弘法大師を使うことが多いです。
お気軽にご相談ください
株式会社 アワーサポート
TEL 088-636-1717 FAX 088-636-1670
〒770-8008 徳島県徳島市西新浜町1丁目6-34
営業時間:9:00〜18:00(土日祝日休み)
上記以外の時間も連絡可