第51番奥之院 愛宕社

石手寺の登山口。その先に奥の院があります。

案内では、マントラ塔のあるしょうじょう寺を奥の院としていましたが、そもそも奥の院は愛宕社です。

昔は、海の見える場で修行していました。

奥の院とセットで参拝して初めて、弘法大師の四国修行の一旦を垣間見ることができる、ともいえます。

途中、古墳がありました。

今の時代、たいていの奥の院は荒れ果てています。休憩所も老朽化が激しいです。

昔は修行者がこぞってやってきた奥の院も、今は誰も来ません。たいてい私一人です。静寂に包まれます。

ザザザザザー！

突然、音がしました！熊か!?と思って振り向いたら、熊みたいなおっちゃんが転んでいました。

「すいません！驚かせてしまって。ちょっと迷い込んでしまって」

まさか人がいるとは思わなかったので心底ビックリしました。

おっちゃんが迷い込んで、滑って転んだ道を登って行きます。

ほどなくして愛宕山山頂に着きました。

愛宕社です。背の丈まである草が生い茂っています。

日本一巨大な弘法大師像が見えます。

日中友好大師像です。松山市内を見守っているようです。