道路からも、弘法大師の巨大な背中が見えます。
文殊院です。けっこう参拝者が多いです。八坂寺、浄瑠璃寺の近くという立地だからなのでしょうか。
ここは四国遍路の元祖・衛門三郎の邸宅跡とされています。衛門三郎夫婦の石像です。
欲深い衛門三郎は、家の門前に再三現れる托鉢僧に怒り爆発。
僧が持つ鉢をホウキで叩き落とし、鉢は8つに砕け散りました。
このホウキで鉢を叩き割るシーンは、四国遍路の名場面と言っていいほどよく見ます。
その後、衛門三郎の子どもたち8人は、次々と亡くなりました。
8人の子どもが亡くなり悲しみに暮れる衛門三郎の夢枕に托鉢僧が現れ、自分は弘法大師だと明かします。
悔い改めた衛門三郎は家財産を処分して、大師の後を追ったのでした。
四国遍路の始まりが衛門三郎の懺悔の旅でした。人間苦からの救済、それは四国遍路の役割でもあるといえます。
文殊院の北に『札初大師堂(ふだはじめだいしどう)』があります。
衛門三郎が弘法大師の後を追って最初に訪れた場所です。
弘法大師がここで一泊したのを知った衛門三郎もここで一泊します。
衛門三郎は大師が現れないため、木札に住所名前を書いて堂に納めました。
これが現在でもお遍路さんが行う『納札』の発祥と言われています。
文殊院のすぐ近くの畑の中には『八ツ塚群集古墳』があります。
衛門三郎の8人の子どもを祀っているという伝説の墓です。
円墳と方墳が8基、連なっています。文殊院所有の地です。
登ってみると、石仏があります。2体の石仏は、衛門三郎夫婦のようです。
古墳3号が見つからなかったので、ホウキで庭掃除している近所の女性に聞きました。
思わず、衛門三郎のホウキで叩く姿を連想してしまいましたが、親切に教えてくれました。
古墳3号は家と家との間、これはさすがに分かりません。そもそも来る人はいないでしょう。。。
大師に出会った衛門三郎はそのまま力尽きました。ここでは大師に守られているように見えます。
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