
ようやく大窪寺です。1年もかからないと思っていた四国遍路ですが、もうすぐ2年です。

大窪寺の周りには何軒かお土産物屋があります。八十八庵(やそばあん)に入ってみました。

打ち込みうどんが凄い量…。
時間かけて、やっと食べ終えると、店員さんが「焼き芋あげる、食べていき」と声をかけてくれました。

二天門をくぐります。正面に本堂、左側には大師堂。

本堂と大師堂の間に奥の院への入口があります。奥之院、胎蔵峯寺まで約880m。

先に奥之院へ向かいます。

道は整備されていますが、かなり勾配がきつい。段差が大きくすぐにバテバテに。

舎心ケ嶽や岩屋寺のせり割禅定、我拝師山などの危ない奥之院を行きましたが、キツさではここが一番かも。

しかも寒さも一番。痛いくらい。横峰寺や成就社など寒かったですが、これほど寒くなかった。

山々の眺めは素晴らしいです。

おにぎり山が幾重にも連なっています。香川県らしい。

女体山との分岐点。女体山はさらに険しくなります。名前に釣られてふらっと行かないよう注意です。

勾配がなくなってきました。ただ足を踏み外さないように。行きも帰りもコケそうになったポイントです。

御堂が見えます。ここが胎蔵峯寺です。

岩壁の穴に突き刺すように建っています。

弘法大師が錫杖で掘ったとされる「金水」と呼ばれる小さな水場がります。

阿弥陀如来像がありました。

不動明王像です。寂しい場所です。

この先にせり割禅定がありますが、立入禁止。残念です。

奥之院もほどほどにして、下山して本堂へ。

本堂内に「薬師如来本願功徳」の木札があります。その「薬」の字にご注目。
よくよく見ると「薬」の字が完成していません。

これはわざと未完成にして、結願はすれど完成ではない、まだまだ伸びしろを残しておく意味なのでしょう。
東照宮の柱など紋様をわざとにひとつだけ間違えて未完成にしています。

そう、私もこの四国遍路は未完成です。高野山へのお礼参りが先になってしまいました。
結願といっても、まだまだ満足してはいけません。これからなのです。

続いて大師堂。初めは本堂と大師堂をお参りすることも知りませんでした。太子堂と誤字することもありました。

大師堂の下にはお砂踏み道場があります。納経所で500円払って鍵を借りて入ります。

寶杖堂(ほうじょうどう)です。歩き遍路を終えた方の金剛杖が奉納されています。

寶杖堂の前には「原爆の灯」が灯っています。

何度も見た修行大師像。とりわけ大きな大師が結願を祝ってくれているようです。

よく見るとちょっと怖い。

結願を祝うイベントもなく、いつもと変わらない感じ。静かです。

結願の感慨がないのは、四国遍路はぐるぐる回って、直線コースのような明確なゴールがないからかもしれませんね。
永遠に続く輪廻転生のようです。

「八幡」の看板を久しぶりに見ると1周まわってきた感じがします。吉野川北側の第10番札所辺りまでよく見た看板です。

納経所で結願証を書いてもらうことができます。2000円します。

最後の納経を頂いたかと思いきや、1番札所のお礼参りの空白ページがまだ残っています…。
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