満開夜桜、高台寺と清水寺

年に一度は桜を眺めておきたいもの。京都に立ち寄る時間がありました。夜桜だけなら、何とか見られる。

ライトアップ得意、高台寺です。

プロジェクションマッピングしてました。

池の水面に映る桜。う〜ん、紅葉のほうが鮮やかに映る気がします。

産寧坂あたり。後ろを歩いていた小さな男の子が突然叫びました。

「死んだおばあちゃんの匂いがする！」

なんとなく乾いたような匂いが漂っています。

「死んだおばあちゃんの匂いがする！」

お父さんとお母さんに向けて、繰り返して訴えます。

「すっごい、死んだおばあちゃんの匂いがしてきたー！」

なるほど、ある店先で線香を売っていました。

おばあちゃんの葬式の強烈なインパクトと共に、線香の匂いが記憶の中に残っていたのでしょう。

ウチの姪っ子が小さかった時に言っていたことを、ふと思い出しました。

「おっちゃんの匂いがする！」

私の匂い？？？

姪っ子が匂いの元を指差しました。その先には〝防虫剤”がありました。

私の匂いは防虫剤だったのです。

そんな思い出と共に、清水寺に着きました。

「絶景かな！絶景かな！」到着するなり、おばさんが連呼していました。

しかし、その台詞は南禅寺です。

清水寺といえば、出世大黒天様がいます。ここでは皆、拝む時間も長めです。

ふざけたような顔ですが、拝む我々は真剣です。昔、人形を買いました。今も、会社にあります。

夜桜も、妖艶な感じで悪くない。

子どもも思わず手が伸びます。

でも、青空の下の桜の方がやっぱりいいかな。